千葉市の防災対策

所属している千葉県建築士会千葉支部の講習会に参加しました。

 

◇東日本大震災の千葉市被害状況

◇千葉市の防災対策への取り組み    千葉市総務局市長公室 防災対策課 (出前講座)

 

■防災情報ネットワークとして、「雨量観測システム」市内12箇所有、 

              「気象情報システム」

これら二つは市ホームページに掲載しているそうです。

また、「地震災害対策支援システム」では、各区1ヶ所にある計測震度計を設置して、

震度情報を収集・提供しており、テレビ等の地震速報に利用されているそうです。

 

市民への情報提供は、

「防災行政無線」ー屋外受信機が、半径1km圏内に1箇所設置、123局

         屋内受信機は、小・中学校等に379箇所

インターネット・携帯電話による防災情報の提供

“ちばし安全・安心メール”という名称で、

 ・防犯情報

 ・防災情報

 ・消防活動情報

無料で提供しているそうです。(entry@chiba-an.jp へ空メール送信

 

■非常時に最も重要な飲料水についてです。

 

非常用井戸ー給食施設を有する56小学校(各中学校区単位)

      揚水量4500ℓ/h、発電機12.5kVA(16時間運転)

 

耐震性井戸付き貯水槽ー市内14箇所、給水能力5000ℓ/h、貯水量40t

 

防災井戸指定事業ー平成15年から市内の井戸所有者の協力を受けて指定している。

         132件(23.4現在)

         ※私の近所のみつわ台のラーメン屋さんも指定されています。

         入口にステッカーが貼ってありました。

         お水が美味しいなぁ・・と思っていたら井戸水だと気づきました。

         

■避難体制の整備として、

自宅倒壊の恐れや、火災の延焼の危険、避難勧告・指示があったら、

心得8か条火元確かめ。ブレーカー切る。ガス元栓締める。

     ②家に避難先・安否情報メモを残す。

     ③荷物は最少

     ④頭の保護長そで・長ズボン

     ⑤徒歩で(車・オートバイはダメ)

     ⑥お年寄り子供に声をかけ、手をしっかり握る

     ⑦避難先への移動は、狭い道、壁ぎわ、川べりは避ける

     ⑧近所の人たちと集団で。

どれも、基本的なことですが、とっさの時に冷静に行動できるように覚えておきたいですね。

 

また、風水害の場合は、垂直避難 とにかく高い所へ!

 指定された避難場所が安全とは限らない

3.11の津波被害地域の教訓も忘れないようにしたいです。

 

■非常持ち出し品について、男性15kg、女性10kgまでの重さにとのことでしたが、

私の登山経験上では、10kgは体力の衰えを感じる年代の方や、普段リュックを背負っていない方には、きついと思います。

水・食糧3日分と貴重品を最小にする程度で、自分の体力と相談して決めたほうがいいのではないでしょうか?

 

■避難場所と避難所の違い

避難場所→ 危険から一時的に身を守る場所。小・中学校グランドなど

避難所→ 学校の体育館など宿泊可能な施設

     ※震度6弱以上の地震発生により、避難所を開設する体制になっているそうです。

 

■自主防災組織の育成の3つのキーワード

「自助」 「共助」 「公助」

 

「自助」・・自分の身は自分で守る。

      我が家の安全対策 

      ※私たち建築士も、働きかけ貢献していかなければいけないと考えます。

 

「共助」・・倒壊建物からの脱出 98% は自力または近隣の助けでした

      消防・警察の救助は わずか1.7%

      ※阪神・淡路大震災の例による

 

 普段は当たり前に「公助」によって助けてもらえることが、大災害時には成り立たない。

大震災を身近に経験していない私には、考えさせられた衝撃の数字です。

 日々の生活の中で、ご近所とのコミティの重要性を感じました。

仕事とを通じて地域と関わり、また地域で取り組みなど、積極的に参加したいと思います。